八十八夜
夏も近づく八十八夜♪ 新茶の季節となりました。
新茶は香りもよくおいしいですよね。馥郁たる香りです。
八十八夜は立春から数えて88日目で今年は5月1日。
立夏が5月5日、2日後の7日に牡牛座新月でした。
「米」という漢字を分解すると「八十八」になる事から、
農家にとって八十八はとても縁起の良い大切な数と言われています。
冬の間にギュギュッと栄養成分が蓄えられていた八十八夜に摘まれた新茶は栄養価が高く、
昔から新茶を飲むと不老長寿、無病息災でいられると珍重されています。
実際、テアニンと呼ばれるお茶のうまみ成分が豊富で、それがおいしさの元となっているようです。
そして土用が終わり立夏となり暦の上で夏の始まりとなりました。
春分と夏至のちょうど中間地点。今は朝5時にはすっかり明るくなってきていますね。
関東地方では、2月初旬に富士山頂方向に日が沈んで、「ダイヤモンド富士」と言われ
このあたりからするとほぼ南西でしたが、今は日の入り方向がどんどん北に偏ってきています。
この季節、5月は新緑や若葉が目にまぶしく、香りがよく、風も心地良い、
1年のうちでも一番気持ちの良い時期ですね。
地のグランドトライン
今は牡牛座の季節。牡牛座は五感の星座です。
まさに地球の北半球をとりまく自然環境のすべてを、身体じゅうで感じとることのできる
この時期は牡牛座の象意そのものです。
寛大で誠実、信頼がおける実直な牡牛座。牡牛座の守護星は金星、美の女神ヴィーナス。
美と富を司っており、五感の感覚に優れ、所有、独占をあらわす星座です。
ファッションや美容に関連する仕事を持つ人が多いと言われています。
美を所有しいつまでも保つ。そして肉体の快楽を象徴しています。
5月中旬はこの牡牛座にいる金星と、乙女座木星、山羊座冥王星とグランドトラインを
作り上げます。「地」のグランドトラインです♪
「地」はそのまま、植物、自然に縁が深いエレメンツですから、
この時期、自然の美しさ心地良さを更にパワーチャージするために、部屋に観葉植物を置く、
自然の森の中や公園に行く、土をいじる、ガーデニングをするなど、
自然環境にぜひ触れてください。
世の中的にも自然を守りたくなる気持ちが人々の中に生まれる事でしょう。
ウエサク祭 鞍馬山
さて、次の満月は5月22日射手座で起こり「5月の満月祭・ウエサク祭」が世界各地で行われます。
日本では京都の鞍馬寺で行われる秘儀で、今年は前日の21日土曜日に執り行われるようです。
ウエサク祭とは、お釈迦様が生まれ、悟りを開き、入滅した日がすべてインド暦第2月の
第一満月の夜だったという伝承から来ており、太陽暦でいうと4~5月頃の満月にあたる
ということから、だいたい5月の満月の時ということになっています。
※鞍馬寺の資料によると
「五月の満月には天界と地上の間に通路が開け、ひときわ強いエネルギーがふりそそがれるという。
この夕、満月に清水を捧げ心のともし灯を輝かせつつ、ふりそそがれる神秘的なお力を身に受けて、
自分とすべてのものの「めざめ」のための熱い祈りを捧げるのが、光と水と聖音の祭典
「五月満月祭(ウエサクさい)」である。」と書かれています。
「ウエサク」という言葉は、インド第二月の意味である「ヴァイシャーカ」が変化したもの。
仏教がインドから広まっていく際、アジアの多くの各地に伝承され、それぞれの文化のやり方で祭りとして定着し行われています。
鞍馬寺に行けずとも、ウエサク祭は自分でも行えます。
白い布の上に置いたボウルにミネラルウォーターを入れ、月を映す。
また、ボウルの後ろに鏡を立て、鏡に反射した月も水に映るようにする方法もあるようですが
こうして月のエネルギーを転写したその水を自分に取り込む、というものです。
月が南中する午前0時頃、真摯な気持ちボウルの前に静かに座り、月の光を受けながら、
天界のエネルギーを水と共に受け取っていきましょう。
水はお風呂に入れたり、飲んだりして次の満月までに使い切るようにします。
五月満月祭、神秘的で素晴らしい行事ですね。
この満月のパワーで、ぜひ浄化とチャージをしてみてください。