かんながらの道☆さまざまな神様 七福神

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七福神

八百万の神々の中でももっともポピュラーなのは七福神です
七福神は、インド、中国、日本の信仰対象を集め、室町時代末期頃「七」つにまとめられて
当時の庶民性に合致し、民間信仰として発展してきました。
とくに農民、漁民に愛され、現在も日本各地で信仰されお祀りされています。

◆恵比須様

七福神の中で唯一、日本生まれなのは商売繁盛と漁業の神、恵比須様
もとはイザナギとイザナミの最初の子・蛭子神 ひるこのかみ といわれており
体が不自由なため海に流されてしまいます

今の大阪、兵庫である摂津の国に流れ着き、漁師に拾われて
「戎三郎」えびすさぶろうと名乗るようになってのちに
七福神の恵比須様と同一視されるようになりました。

◆大黒様もともとインドのシバ神と考えられており密教とともに日本に伝来しました
日本の「大黒」と「大国」が混同され、大国主命と同一視されるようになります
商売繁盛、五穀豊穣、食べ物の神、子宝の神様

◆弁財天(弁天様)
インドの川の女神 神仏習合によって日本で神に転化
アマテラスとスサノオの誓約の際、剣を噛んで生まれたと言われています。
イチキシマヒメ(邇邇芸命の養育係)と同一視される神様で
琵琶を持ち奏でています。恋愛成就、子育て、学業、芸事、福の神様

◆毘沙門天
仏教における神で四天王のひとり(多聞天とも)
上杉謙信が信仰していたことで有名な軍神で鎧をつけ矛を持っています
厄除け、魔除け、家内安全、夫婦和合、武道の神様

◆布袋様(ほていさま)
中国で実在した僧侶 謎の多い布袋和尚といわれています。
杖と大きな布の袋を持ち、旅をしながら天気を予知したり
人の吉凶を占うと外れることがないと、人々から敬われ親しまれ
七福神に入りました。
商売繫盛、家庭円満、家内繁盛、仕事が「営業」の方は必須!の神様

◆福禄寿
中国の道教の思想から、子に恵まれる幸せ(福)、財産(禄)、健康長寿(寿)の
三徳をすべて持っている頭の長いスキンヘッドの神様
健康長寿、立身出世、財を得る、人徳の神様

◆寿老人
中国の伝説上の人物といわれ、南極星の化身・南極老人星とも
南極老人星はりゅうこつ座の星で、これが神格化されたもの。
西遊記や封神演義などで神仙として登場しています。
健康長寿、家庭円満の神様

※福禄寿と寿老人は同一神と考えられることがあり、その場合は「吉祥天」が7人目に
吉祥天は毘沙門天の妃とされ、美と繁栄、豊穣を司ります