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スーパーブラッドムーン
今日9/28の満月はスーパームーン。
月の軌道が地球に一番近づく時。今年一番大きく見える月です。
ヨーロッパでは、月蝕であり更に赤い月のため「スーパーブラッドムーン」
と呼ばれているそうです
日本時間では正確に28日の午前10時46分に一番地球に近づき、
その約1時間後に太陽と真向いの位置にくる満月となります。
実際の満月の瞬間はお昼間ですが、夜の皓皓と照る月が楽しみですね。
前日27日は中秋の名月、十五夜でした。
旧暦では三か月ごとに季節を分け、旧暦七月八月九月が「秋」
八月十五日が「秋」の真ん中であるため、中秋と呼ばれます。
また、旧暦では新月の日が1日(ついたち)、満月になる頃が15日、
15日の夜の月を「十五日月・満月」といい、特に気候も良く空が澄んで
ひときわ月が美しく見えるこの秋の満月が中秋の名月と呼ばれるように。
実際の満月と暦上では1日違い。月の周期は約29.5日なため満月と暦の十五夜が
必ずしも同じ日ではありません。ここ何年か1日~2日のズレが生じています。
満月は日没とほぼ同時に東の空に現れますね。
現代ではなかなか東の地平線にあがる満月をその瞬間に見ることは難しいですが
昔、高い建物もさえぎるものもなく、夜間の街灯、残業のビルの明かりもない時代では
満月は闇を照らす格別の力を持った存在だったことでしょう。
月待ち
日本人は古来より月を愛でる事を観月といって「月待ち」をする行事を楽しんでいました。
新月、二日月、三日月、七日月が半月で上弦の月。
十三夜(じゅうさんや)、十四夜の小望月(こもちづき)、
そして十五夜で満月を祝い各種行事が行われました。
満月以降は月の出は日々50分ずつ遅くなっていきます。
十五夜の翌日は月が出るのをためらっているように見え「ぐずぐずとためらっていること」は「いさよう」と言われていたことから、十六日月を「十六夜」と書いて「いさよい、いざよい」と呼ばれます。
これ以降、夜が明けかかっても空に残っているので「有明の月」となります。
十七日月は立って待つ月「立待月 たちまちづき」
十八日月は座って待つ 「居待月 いまちづき」
十九日月は寝て待つ 「寝待月 ねまちづき」
二十日月は夜も更けてからようやく出てくる月「更待月 ふけまちづき」
「夜更け」といっても、この頃の月の出は午後10時前後で、現在では夜が更けて
という感じではありませんね。電気のない時代ですから、今と感覚が相当違うでしょう。
そして、二十三日の月が満月と新月までの中間の半月で「下弦の月」。
この月が過ぎると「朝月夜」と呼ばれます。
明治時代までは旧暦が使用されていたので、日付はそのまま月の月齢になります。
歴史的な日を調べてみると、事件があった夜は月夜の明かりを計算して起こっているようです。
例えば「本能寺の変」は、天正10年(1582年)6月2日でした。
明智光秀が謀反を起こして織田信長を襲撃したわけですが、2日ということは二日月。
ほぼ真っ暗な闇夜です。墨汁な闇の中を襲ったのでしょう