高齢者の5つのタイプを知って介護に備えよう

介護が必要であれ、まだ不要であれ、
ひとくちに高齢者といっても、いろいろなタイプの方がいらっしゃいます。

ニコニコと孫の話を聞き、最新のゲームなども一緒に楽しんでいる方
背筋を伸ばして歩き、礼儀正しくふるまうイギリス紳士のような方
過去の栄光なのか、昔話ばかり繰り返し、煙たがられている方
頑固で、時にかんしゃくを起こすと手がつけられない方
何に対しても無気力な方
愚痴と人の悪口ばかりが話題の方  ・・・  などなど

 

アメリカの心理学者スザンヌ・ライチャード氏は、高齢者を5つのタイプに分類しました。
「高齢者の個性の分類」

1.適応型 円熟型

 自らの老いを自覚しながらも、それによって活動意欲を低下させることがないタイプ。
 過去の自分を後悔することなく受け入れ、未来に対しても現実的な展望を持っている。
 スマホのような新しい技術も面白がって使えるようになる。

 

2.適応型 安楽椅子型(依存型)

 受け身的に消極的に老いを受け入れるタイプ。後は皆にまかせて自分はのんびり、という具合に
 他人に依存しながら「気楽な隠居」であることを求める。スマホのような新しい技術も、
 それが自分を楽にさせる便利なものであると理解できれば使いこなせる。

 

3.適応型 装甲型(自己防衛型)

 老いへの不安や恐怖から、トレーニングなどを積極的に行い、強い防衛的態度をとるタイプ。
 なんとか若い時の生活水準を守ろうとする。スマホのような新しい技術も、
 使いこなせないと恥ずかしいという心理から受け入れようとする。

 

4.不適応型 自責型(内罰型)

 過去の人生全体を失敗とみなし、その原因が自分にあると考え、愚痴と後悔を繰り返すタイプ。
 典型的なのは、仕事に一生懸命だった反面、家族を省みず、
 現在は家族から相手にされない状況にあることを嘆くような高齢者。
 うつ病になりやすい。新しい技術にも適応しようとしない。

 

5.不適応型 攻撃憤慨型(外罰型)

 自分の過去のみならず、老化そのものも受け入れることができないタイプ。
 過去を失敗とみなし、その原因を自分ではなく、環境や他人のせいとして責任転嫁する。
 不平不満が多く、周囲に対しても攻撃的にあたり散らすため、トラブルを起こす。
 高齢者として他者から親切にされても、それをポジティブに受け入れられない。

                   出典:「老いる自分をゆるしてあげる」上大岡トメ著 幻冬舎

 

5のようなタイプが「老害」と言われ、高齢者全体を表すようになっては困りものです。
タイプ1、2のようになるのが理想的。このタイプが増えれば、若い世代ともうまく繋がり、
世の高齢者への対応がもっと上質なものになるのではないでしょうか。

 

 

老いは経年劣化ではなく「老いる」というプログラムが細胞に入っているといいます。
だから逃れることはできませんが、食事の内容、運動のしかた次第で、
少しでも老い始める時を遅らせたり、そのスピードをゆるめることはできるといわれます。

同著の中では
「自分を客観的に見ること、それが難しくなるのが老化」
それを克服するには「人の話を聞くこと」と語っています。

そのようになれることが理想ですね。

タイプ5の方を介護する場合には、関わる時に心構えが必要になります。
良好な関係性を保つことは、そこに認知症が入っているとままなりません。

いくら、笑ってうなづこうと思っても、そうはいかない
感情を揺さぶられることもあることは覚悟しなければなりません。

 

5つのタイプを把握して対応していきましょう。